琵琶近江のお米ができるまで~ 草刈り(除草)~

 

「農業は雑草との戦い」といわれますが、

特に、6月の田んぼは雑草との戦いです。

琵琶近江商店でセレクトしている吉田農園さんのお米は

無農薬の物なので除草剤は使用しません。

そうすると雑草は草刈りするしかないのですが

人の手でとるにはあまりにも田んぼの量が多いので、除草機を利用します。

大きな田植え機がイネとイネの間をぬって、ゆっくり除草する姿は圧巻です。

 

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稲の生長の敵!?

どうして私たちは草刈りをするのか・・・

雑草は稲から養分や水分を横取りしてしまい、成長の妨げを行います。

日本は雑草がすぐに生えます。これは気候が高温多湿な為です。

昔から「米作りのほとんどの時間は草刈り」といわれるほど、草刈りは大変で大切な仕事でした。

さらに、草刈りは除草と同時に土を掻き交ぜることで根に酸素を送り込むという役割もあります。一番草、二番草・・・何度も何度も田んぼに入って草を刈りました。

 

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工夫を凝らしながら

人が手で草を刈るときは、株と株の間を這うようにして、両手で土をかき混ぜ空気を送りながら草を刈り、雑草を土に埋め込みます。太陽が燦燦と照り付ける中の除草作業は、土の照り返しも厳しく、汗を流しながらの重労働でした。

作業の最中は稲がちくりと肌や目をさすため、藁を編んだ指袋や雁爪などを利用し工夫をしていたといわれています。

 

 

伝統の農具と最新の除草機

雁爪 (がんづめ)

三本鍬が改良された軽くて小さい農機具。

明治30年代ごろから利用されたといわれています。

鉄製の歯で、除草と同時に土の中の無駄なイネの根を切断して地上の成長を促進させます。

土の中に入りやすいように先端は細く作られています。

 

 

中耕除草機 (ちゅうこうじょそうき)

雁爪を回転式に改良した除草機。

明治時代に手押しの除草機として発明されました。

とげのような鉄の歯を手押し車の柄の先につけて、稲と稲の間を押していくと鉄の歯が回転して草がとれるように作られています。

 

 

乗用型の除草機

現在では人が常用除草機に乗って、操縦しながら除草を行うことが叶いました。

田植機の種類によって、4条・6条・8条用と条間の区分では、マット苗(30cm)とポット苗用(33cm)の種類があります。

自動運転田植え機が開発された現在、水田除草機も自動化される日は近いかもしれません。

 

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吉田農園さんの周辺には

 

今回の田んぼの近くには、おみくじの祖と言われている元三大師 良源が生まれたといわれている場所に建立した「玉泉寺」というお寺があります。

この地で生まれた良源は、12歳で比叡山にのぼり西塔の理仙大徳のもとで修行し、17歳で受戒、55歳の時に第18代天台座主となりました。天皇家や摂関家の篤い帰依を受け、74歳で没しています。

また、中世以降は民間において「厄除け大師」など独特の信仰を集めていました。

玉泉寺は、織田信長の兵火によって焼失し、現在の本堂は、江戸時代後期に彦根藩の井伊氏が寄進したものです。

 

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住宅の前を流れる川には、見事な錦鯉が!

豊かでのんびりした集落で、すくすくと稲もすくすく育っています。

 

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